足場屋の転落防止!新規格の「墜落制止用器具」の選び方と正しい使い方を紹介します!

宮城県仙台市を拠点とし、東北6県で戸建て住宅やマンション、ビル、店舗などの足場工事を手がけている株式会社ウェッジです。


仕事の将来性を知りたければ、アメリカで噂をされている予測を知るのがいちばん。いち早くIT業界の台頭が起こったのも、アメリカでした。

そのアメリカで今ささやかれているのは、これからは足場鳶のような体を使った仕事に、ニーズが集まるということ。


これまではロボットが人間の手仕事の代わりをすると予想されていましたが、実際にロボットはレンガを積むような単純作業は早く正確にできるものの、カーブがついたコーナーなど条件が少しでも複雑になると対応できません。結局は人の手が必要になるということが分かってきました。


一方でAIやテクノロジーに仕事を奪われてしまうと言われているのが、プログラミングやトレーダー、デザイナーといった職種です。

AIのテクノロジーを使えば、膨大な情報を即座にインプット&アウトプットできるので、人間ではもはや太刀打ちができなくなるそうです。

チャットツールですら大学入試に対応できるほど進化を遂げたことが危惧されているように、これからはデスクの上の仕事はコンピュータの土壇場となってしまいそうです。


そのAIやコンピュータの代わりが効かないのが、自分の体に技術を蓄積する足場鳶のような仕事です。

ただし足場鳶は高所で作業をするので、ちょっと危険なイメージが…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに建築業界の現場での事故は、しばしばニュースを騒がせますが、ウェッジは足場のプロだからこそ安全対策には慎重。

また法改正により新規格の「墜落制止用器具」の着用も2022年1月から義務化され、国としても安全性の確保を強化しています。

今回は、この新規格の「墜落制止用器具」のことや、ウェッジの安全対策をご紹介します。




■足場関係の仕事は転落事故が多いって本当?



数字で見れば、たしかに建築業界は死亡災害の発生率が非常に高い業種です。

すべての産業で統計を取ると全総死亡者数776人のうち、実に32.6%を占めています。

なかでも転落や墜落による死亡事故は、全体の40%以上。高所で作業をする足場鳶の仕事が、いかに危険と隣り合わせであるかが分かります。

また2015年に国がまとめた報告書によると、2011年以降に発生した転落や墜落事故のうち、足場からの転落による死亡事故は18%という結果が出ています。




■2022年から新規格のフルハーネス型墜落制止用器具の着用が義務化されました!



やっぱり足場鳶って危ない仕事なんだ……と心配するのは、ちょっとお待ちください!

これまでの事故を鑑みて法改正が行われ、新規格のフルハーネス型の墜落制止器具の着用義務が制定されました。


墜落制止器具というのは、これまで安全帯と呼ばれていた器具のことで、胴ベルト型とハーネス型の2タイプがあります。

そして2022年1月からフルハーネス型の墜落制止器具着用義務が施行され、高所作業時は胴ベルト型ではなく、フルハーネス型の安全帯を必ず使用すべし、というルールがスタンダードになりました。


胴ベルトとフルハーネス型の違いをかんたんに説明しますね。

胴ベルト型は腹部に1本のベルトを巻いて身体全体を支える仕組みですが、フルハーネス型は身体の複数の箇所にベルトを通して支えます。

フルハーネス型は万が一の時に身体が受ける衝撃が少ないことはもちろん、胴ベルトに比べて安定した構造であることは一目瞭然です。


また胴ベルト型は宙吊りになった時、身体が折れ曲り、腹部で体重すべてを支えなければならず、場合によっては頭が下になってしまうこともあります。

対してフルハーネス型の場合、安全帯(ランヤード)が肩甲骨のあたりに取り付けられているので、たとえ宙吊り状態になっても足が下になり、直立した姿勢となるメリットがあります。




■フルハーネス型と胴ベルト型の違いとは?



では、もう少し深掘りして胴ベルト型とフルハーネス型の違いを見てみましょう。


胴ベルト型は、腰や腹部の1点に荷重がかかりやすく、呼吸がしづらくなってしまう可能性があります。

荷重が一つのポイントに集中してかかるので、宙吊り状態になると2次災害を引き起こすことも懸念されます。

救助する側にしても、身体が折れ曲がった状態の作業者を相手にしなければならないので、救助活動にも影響が生じてしまいます。


一方でフルハーネス型は、肩・腰・腿で身体を支えるため、万が一落下の衝撃を受けてもリスクが分散されます。

加えて、構造的にハーネスがすっぽりと抜ける可能性も大幅に軽減できるメリットもあります。

宙吊り状態になっても1点に荷重が集中せず、直立に近い姿勢を取れるので、救助する側も迅速に対処ができるのです。




■フルハーネス型の着用が義務化されるのは、6.75m以上の高さの現場です!



まず胴ベルトの着用が許されるのは、高さ6.75m以下でのシチュエーション。建設業では5m以下とされています。

そして6.75mを超える高さの作業は、フルハーネス型の着用が必須です。


6.75m以下ではむしろフルハーネス型は避けたほうがよいとされています。それは、十分な高さがない場合にフルハーネス型を着用していると、万が一落下した時、ショックアブソーバーが伸び切る前に地面にぶつかってしまう危険性があるから。


とはいえ、ご説明したように胴ベルト型は身体への負担も懸念されることも事実です。

安全対策に慎重な建設業者なら、胴ベルトを装着する高所作業の場合は、作業床や手すりを増設するなど、墜落制止器具以外にもカバーできる環境をつくります。




■国は、墜落制止用器具の選び方・使い方のガイドラインも公表しました



より安全性を高めるため、厚生労働省は墜落制止器具の選び方や使い方のガイドラインも公表しています。いかに国が、事故を防止する環境づくりに取り組んでいるかうかがえますね。


ガイドラインでは、まず取扱説明書を確認して、安全上必要な部品がそろっているかを確認し、緩みなく確実に装着することが明記されています。

また墜落制止用器具の取り付け設備は、ランヤードが外れたり、抜けたりする恐れがなく、墜落制止時の衝撃力に耐えるものでなければいけません。


フックなどの主軸は、墜落時に掛かる力の方向が一致するよう取り付けます。これは、墜落時にフックに力がかかって脱落したり破損することを防ぐ目的があります。

垂直親綱(命綱を接続するためのロープやワイヤーのこと)に墜落制止用器具のフックなどを取り付ける場合は、親綱のグリップなどにフックなどを掛けて使用します。

グリップなど取り付け設備の位置は、ランヤードとフルハーネスを結合する環の位置より下にならないようにすることが定められています。

さらに水平親綱は、ランヤードとフルハーネスなどを結合する環よりも高い位置に張り、それに墜落制止用器具のフックを掛けて使用する……といったように、ルールが細かく定められています。




■さらにウェッジならではの安全対策で磐石な体制をとっています!



このように国の対策が強化されているだけでなく、ウェッジは独自の慎重な体制を取っています。

どれだけハード面で危険を排除しても、ケアレスミスでうっかり……というのが、いちばんやっかい。ウェッジでは始業前にKY活動(危険予知活動)を行うことで、誰でも起こしうるヒューマンエラーを防ぐことに余念がありません。


未経験者や経験が浅い人に対しては、まずは道具の名前や使い方などから覚えてもらい、万全を期してから現場に出てもらうシステムを取っています。

作業の際は2〜3人のチームで行動するので、誰か一人に作業や責任が集中する心配やストレスがありません。経験豊富な頼れるリーダーの監督下のもと作業ができます。


資材管理も徹底しており、自社のヤード(資材置き場)を保有。専門の管理者が品質管理に努めています。


また現場に良いコンディションで臨めるように、お休みがしっかり取れるローテーションを組んでいます。


このようにハード面でもソフト面でも、ウェッジは安心安全に働ける環境を整えているのです。


▼ウエッジ独自の安全対策はこちら!

https://www.wedge-inc.jp/blog/category2/127621




■足場鳶として安心して働くならウェッジ! 現在、足場施工スタッフを募集しています! 



宮城県仙台市の株式会社ウェッジは業績好調につき、現在、足場施工スタッフを募集中!

足場鳶の収入は高く、また将来性のある仕事です。

キャリアアップの資格支援制度や独立支援制度も整えていますので、がっつり稼ぎたい方や、技術を身に付けたいという方にはうってつけです。


これから不透明な時代が続くので、しなやかに働き、生きるためには、自らの体に技術を蓄積するのがいちばんです。

ウェッジなら未経験者でも本格的に技術を学べるので、他社よりも早くキャリアアップが期待できます。


もちろん、経験者の方も大歓迎! 10月からはインボイス制度が導入され、フリーランスには厳しい状況になることが不安視されています。

フリーランスですと経理が非常に煩雑になるだけでなく、業務中にケガをしても労働基準法上、元請けは補償の責めを問われません。社会保険などに加入できず、工具類も都度自分で用意する必要があるので、会社の一員として働くほうが確実です。


ウェッジでは正社員としての応募はもちろん、アルバイトとしてでも応募いただけます。

第2・第3土曜日には会社見学も実施しているので、足場工事の雰囲気を知りたい、という方はぜひお越しください。

社員寮も完備しており、仙台市中心部にお住まいでない方も通勤の負担がありません。

詳しくは、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください!