足場屋の必須アイテム、腰道具についてご紹介!レイアウトのポイントもご紹介します!

宮城県仙台市を拠点とし、東北6県で戸建て住宅やマンション、ビル、店舗などの足場工事を手がけている株式会社ウェッジです。


足場鳶の仕事のクオリティを左右するのが、「腰道具」。

腰道具とは、鳶職が作業に使う道具を装着するベルトと、そこに取り付ける道具類の総称のことを示します。足場鳶にとっては必需品で、仕事だけでなくファッションも左右するもの。腰道具をかっこよくレイアウトして働く姿に憧れて、職人を目指す人もいるほどです。


今回は、足場鳶の必須アイテムである腰道具について詳細に解説! レイアウトのポイントも紹介します。




■高所作業にはうってつけ!腰道具が仕事のクオリティを決める!



腰道具は、足場鳶にとって作業に必要な道具と、それらの道具を装備するベルトのこと。

ベルトは、安全帯が付けられるハーネス型の全身に巻くタイプと、腰に巻くだけのタイプ、2つがあります。


大工は専用の道具箱をもっているものですが、足場鳶は基本的に移動しながら作業するので、その都度、道具箱を持ち運ぶのは大変ですし、現場では邪魔になってしまいます。

とはいえ、必要な道具をわざわざ取りに戻るのも高所作業ではやっかいなもの。

そのため足場鳶は腰道具を身につけるのです。


よく使う道具が腰まわりにあれば、作業内容に応じて工具を素早く取り出して作業ができるので、効率も格段にアップします。腰に装着することで両手が空くのも、高所作業にとっては大きなメリットです。両手が使えれば狭い足場を移動しやすく、万が一バランスを崩した時も手すりを掴んでリスクを回避できます。


このように腰道具は、安全面でもメリットがあり、足場鳶にとって唯一無二のパートナーのようなもの。

熟達した大工が墨壺や差し金を道具箱のなかに美しくレイアウトしているように、デキる足場鳶の腰道具は、必要なものをすぐ取り出せるように、見事に整理整頓されています。

鳶職人の仕事はスピードや正確さが求められるので、腰道具の選び方や、いかにテンポよく出し入れできるかということで、仕事の質も変わってきます。




■足場鳶にはマストアイテムである腰道具の中身を紹介します



では実際に、足場鳶のマストアイテムとなる腰道具をチェックしてゆきましょう。


・工具差し

ドライバーやラチェットレンチなどを差して持ち運ぶための道具入れのことを意味します。着脱可能なタイプがポピュラーで、使わない時は外してしまえばOK。工具の配置も変えられるので、カスタマイズしやすいのも特徴です。


・腰袋

工具差しには差せない道具やネジなどを入れるための袋です。サイズが大きいとそれだけ道具を入れることができますが、中身がごちゃごちゃになりがちなのと、重くなって作業の妨げになるネックも。

道具を厳選してコンパクトな腰袋を選ぶことも、プロの足場鳶の証です。腰袋については後ほど詳しく解説します。


・工具落下防止ロープ

高所作業においては、工具の落下は事故を招きかねません。ワイヤータイプが主流ですが、自動巻取り式のリールタイプも。紐に結び目をつくって落下を防止する職人もいます。


・スケール、コンベックス

現場で寸法確認は欠かせません。コンベックス、スケールなどさまざまな呼び方がありますが、要は施工で使う巻取り式の薄い金属製の物差しのことです。マグネット付きのスケールなら金属部に固定して測ることができ、マーカーを引くような作業もやりやすくなります。


・水平器

地面に対する角度や傾斜を確認する「水平器」は、腰道具に取り付けられるようにシャックル(吊り荷をつなぐ結合金具)付きのものを選ぶとよいでしょう。特に体の前面に配置すると、そのままの姿勢で測れるので便利です。最近では若い職人さんのニーズに応え、デザインやカラーリングに凝ったタイプも登場しています。


・ミニニッパー

番線や鉄線などの切断に使う道具で、カラビナという開閉できる部品のついた金属リングに対応しているタイプもあります。


・ラチェットレンチ

この道具1本でボルト・ナットの締め付け・取り外しができたり、番線を巻き上げたりすることができます。ソケット部にギアが設けられており、連続的に回すことが可能。そしてソケットとハンドルが一体になっているため、ソケット落下の危険を抑えられるのも高所作業に適しています。

スパナと何が違うかというと、ボルトやナットの締め付け・取り外しをする時、スパナは逐一ポジションを入れ替えて作業をしなければなりません。対してラチェットレンチは、連続して作業を進めることができるメリットがあります


・ハンマー

別名、鳶ハンマー、足場ハンマーとも呼ばれる、足場鳶専用のハンマーです。高所で長時間歩き回る足場鳶にとって、数百グラムの差は疲労度を大きく左右します。したがって必要な強度を出すことができ、かつ、軽いタイプが重宝されます。金属製とゴム製があるので、現場によって使い分けるのも手です。


・安全帯

いまは墜落制止器具と呼ばれているベルトのことで、以前にも詳しく解説しておりますので、こちらの記事をご覧ください。(https://www.wedge-inc.jp/blog/category2/154827



■腰袋にはどんなタイプがある?



腰袋にはいくつかのタイプがありますが、基本的には腰ベルトに通して下げるようになっています。持ち歩きたい道具の量や整理のしやすさで、組み合わせて使うとよいでしょう。デザインも素材もさまざまなバリエーションがありますが、基本的なタイプを紹介します。


・汎用シンプルタイプ

高さ・横幅がおよそ20~25cmで、マチ付きの収納部が2~3カ所ある基本形の腰袋です。工具を長さなどで分類し、ざっくりと放り込んでおくような使い方に向いています。


・多ポケットタイプ

サイズ感は汎用シンプルタイプと似ていますが、ポケットやホルダーが多く、工具の種類ごとに分類して収納できます。頻繁に使う道具の定位置を決めやすく、その都度、見なくても出し入れしやすいタイプです。


・電動工具用

電動工具用の専用ホルダーで、グリップエンドに取りつけたベルトフックを使い、ベルトやフックに引っ掛けておくことができます。ホルスタータイプなら本体の頭から入れることができて出し入れが便利。ビット用のホルダーも付いているので、本体と一緒に持ち歩くことができます。




■最適な腰袋の選び方とは?



使い勝手の良い腰袋は人それぞれ。ただし、使いやすい腰袋を選ぶポイントは共通しています。


・収納する道具に合ったサイズで選ぶ

大は小を兼ねる、は腰袋には通用しません。大きい腰袋でたくさんの道具を収納できても、現場では邪魔になったり、重すぎて腰に負担がかかってしまいます。

一方でコンパクトすぎると収納スペースが小さすぎて無理に道具を押し込むことになり、出し入れがしにくいですし、場合によっては道具を落としてしまうということも。

持ち歩くうえで必要な道具がすべて入ることは基本ですが、歩きやすく、そして出し入れしやすいサイズを選ぶことが大切です。


サイズは横幅やマチだけでなく、深さも重要。浅すぎるとちょっとした弾みで飛び出して、現場で事故を招きかねません。かといって深すぎると取り出すのに不便です。

収納する道具の数や寸法を考えて、ポケットの数も含めて最適なサイズを選びましょう。


・整理整頓のしやすさで選ぶ

足場鳶は何種類もの道具を持ち歩くので、腕の良い職人ほど整理整頓を重視します。道具ごとに定位置を決めておくと、作業中に出し入れしやすいく効率も上がりますので、自分の道具を整理整頓しやすいか、ということもポイントの一つです。


ところで、一つの腰袋を使いまわしたいのなら、収納スペースの仕切りやポケット、ホルダーがついているタイプがおすすめ。

もちろん複数の腰袋を組み合わせる方法もあり、頻繁に使う道具は形状やサイズ、用途に応じて腰袋に分け、使用頻度の道具は仕切りの少ないシンプルな腰袋にまとめて入れるとよいでしょう。


・耐久性をチェック

腰袋に使われている素材はさまざまですが、主流はポリエステルと皮革。

ポリエステル製は安価でバリエーションも豊富。そして耐久性にも優れており、厚みがある生地はちょっとこすったり引っ掛ける程度では切れることがありません。


皮革は何といっても、使い込むうちにエイジングしていくのが魅力。ポリエステル製に比べてやや重くなる傾向はありますが、耐久性は十分です。時間が経つにつれ柔らかさが増したり、色合いが変わったりするので愛着をもって使えます。手入れをするのも、皮革の愉しみの一つです。




■腰道具のレイアウトで気を付けたいポイント



なんとなく腰道具が使いづらい……と思うようなことがあれば、レイアウトを変更してみることをおすすめします。具体的に見直すポイントをご紹介します。


・利き手に近いところに使用頻度の高い道具をレイアウト

使用頻度の高い道具を利き手近くにレイアウトするのは大前提。ただし道具の使用頻度は現場によっても変わってきます。最近使わなくなってきたという道具はレイアウトを見直して、使用頻度の高い道具をすぐに取り出せる場所に移しましょう。


・軽い素材の道具を選ぶ

腰道具のレイアウトを変更する際、道具を見直してみるのもおすすめ。レイアウト変更は効率化が目的なので、道具そのものも見直してみる……という発想です。軽い素材の道具に変更して機能性を高めるのも一つの手です。重さにもこだわって道具を見直し、レイアウトをあらためることで、使い勝手を向上させましょう。


・道具を見直して厳選する

いつか使うかも……と漠然と持ち歩いている道具は、腰道具から外してしまいましょう。余分な道具を持ち歩くことで腰道具が重くなり、整理整頓の妨げにもなります。道具を見直すことも、レイアウト変更の大切なポイントです。




■ウェッジでは足場施工スタッフを募集中! 未経験者も経験者も大歓迎です


いかがでしたか? 腰道具にこだわることは、足場鳶のプロとしてよりよい仕事ができるだけでなく、男の愉しみの醍醐味です。

すでに足場鳶として活躍されている方は、今一度、ご自分の腰道具をブラッシュアップしてみてはいかがでしょう? この業界に入ったばかりの新人さんは、先輩の腰道具を参考にして、ぜひ自分のオリジナリティを発揮してみてください。


宮城県仙台市の株式会社ウェッジは業績好調につき、現在、足場施工スタッフを募集中!

新しいことにチャレンジしたいとお考えの未経験者の方も安心して働けます。

もちろん、経験者の方は優遇します!


正社員としての応募はもちろん、アルバイトとしてでも応募いただけます。

第2・第3土曜日には会社見学も実施しているので、足場工事の雰囲気を知りたい、という方はぜひお越しください。


ウェッジでは積極的に有給を取れる体制を敷いており、社会保険や雇用保険への加入はもちろん、福利厚生も手篤い体制を整えております。

社員寮も完備していますので、仙台市中心部にお住まいでない方も、安心して勤めることが可能。詳しくはお電話もしくはお問合せフォームよりご相談くださいね。


求人情報はこちらからご確認ください。

https://www.wedge-inc.jp/recruit